1
0
Fork 0
mirror of https://github.com/ruby/ruby.git synced 2022-11-09 12:17:21 -05:00
ruby--ruby/ext/tcltklib/README.euc
matz 62e41d3f2e Initial revision
git-svn-id: svn+ssh://ci.ruby-lang.org/ruby/trunk@8 b2dd03c8-39d4-4d8f-98ff-823fe69b080e
1998-01-16 12:19:09 +00:00

133 lines
4.3 KiB
Text

(tof)
tcltk ライブラリ
tcltklib ライブラリ
Sep. 19, 1997 Y. Shigehiro
以下, 「tcl/tk」という表記は, tclsh や wish を実現している, 一般でいう
ところの tcl/tk を指します. 「tcltk ライブラリ」, 「tcltklib ライブラ
リ」という表記は, 本パッケージに含まれる ruby 用のライブラリを指します.
[ファイルについて]
README.euc : このファイル(注意, 特徴, インストールの方法).
MANUAL.euc : マニュアル.
lib/, ext/ : ライブラリの実体.
sample/ : マニュアル代わりのサンプルプログラム.
sample/sample0.rb : tcltklib ライブラリのテスト.
sample/sample1.rb : tcltk ライブラリのテスト.
tcl/tk (wish) でできそうなことを一通り書いてみました.
sample/sample2.rb : tcltk ライブラリのサンプル.
maeda shugo (shugo@po.aianet.ne.jp) 氏による
(`rb.tk' で書かれていた) ruby のサンプルプログラム
http://www.aianet.or.jp/~shugo/ruby/othello.rb.gz
を tcltk ライブラリを使うように, 機械的に変更してみました.
demo/ : 100 本の線を 100 回描くデモプログラム.
最初に空ループの時間を測定し, 続いて実際に線を引く時間を測定します.
tcl/tk は(再)描画のときに backing store を使わずに律義に 10000 本(?)
線を引くので, (再)描画を始めると, マシンがかなり重くなります.
demo/lines0.tcl : wish 用のスクリプト.
demo/lines1.rb : `tk.rb' 用のスクリプト.
demo/lines2.rb : tcltk ライブラリ用のスクリプト.
[注意]
コンパイル/実行には, tcl/tk の C ライブラリが必要です.
このライブラリは,
ruby-1.0-970701, ruby-1.0-970911, ruby-1.0-970919
FreeBSD 2.2.2-RELEASE
およびそのパッケージ jp-tcl-7.6.tgz, jp-tk-4.2.tgz
で作成/動作確認しました. 他の環境では動作するかどうかわかりません.
TclTkLib.mainloop を実行中に Control-C が効かないのは不便なので, ruby
のソースを参考に, #include "sig.h" して trap_immediate を操作していま
すが, ruby の README.EXT にも書いてないのに, こんなことをして良いのか
どうかわかりません.
-d オプションでデバッグ情報を表示させるために, ruby のソースを参考に,
debug という大域変数を参照していますが, ruby の README.EXT にも書いて
ないのに, こんなことをして良いのかどうかわかりません.
extconf.rb は書きましたが, (いろいろな意味で)これで良いのか良く分かり
ません.
[特徴]
ruby から tcl/tk ライブラリを利用できます.
tcl/tk インタプリタのスクリプトは, 機械的に tcltk ライブラリ用の ruby
スクリプトに変換できます.
(`tk.rb' との違い)
1. tcl/tk インタプリタのスクリプトが, どのように, tcltk ライブラリ用の
ruby スクリプトに変換されるかが理解できれば, マニュアル類が無いに等
しい `tk.rb' とは異なり
tcl/tk のマニュアルやオンラインドキュメントを用いて
効率良くプログラミングを行うことができます.
記述方法がわからない, コマンドに与えるパラメータがわからない...
- Canvas.new { ... } と, なぜイテレータブロックを書けるの??
- Canvas の bbox は数値のリストを返すのに, xview は文字列を返すの??
と, いちいち, ライブラリのソースを追いかける必要はありません.
2. 個々の機能(オプション)を個別処理によりサポートしており, そのためサ
ポートしていない機能は使うことができない(本当は使えないこともないの
ですが) `tk.rb' とは異なり, tcl/tk インタプリタで可能なことは
ほとんど
ruby からも実行できます. 現在, ruby から実行できないことが確認され
ているのは,
bind コマンドでスクリプトを追加する構文
「bind tag sequence +script」
^
のみです.
- `. configure -width' をしようとして, `Tk.root.height()' と書い
たのに, `undefined method `height'' と怒られてしまった. tk.rb を
読んでみて, ガーン. できないのか...
ということはありません.
3. wish プロセスを起動しプロセス間通信で wish を利用する `tk.rb' とは
異なり, tcl/tk の C ライブラリをリンクし
より高速に (といっても, 思った程は速くないですが)
処理を行います.
4. `tk.rb' ほど, 高水準なインターフェースを備えていないため, tcl/tk イ
ンタプリタの生成等
何から何まで自分で記述
しなければなりません(その代わり, tcl/tk ライブラリの仕様通り,
tcl/tk インタプリタを複数生成することもできますが).
インターフェースは(おそらく) ruby の思想に沿ったものではありません.
また, スクリプトの記述は
ダサダサ
です. スクリプトは, 一見, 読みづらいものとなります. が, 書く人にとっ
ては, それほど煩わしいものではないと思います.
[インストールの方法]
0. ruby のソースファイル(ruby-1.0-なんたら.tgz)を展開しておきます.
1. ruby-1.0-なんたら/ext に ext/tcltklib をコピーします.
cp -r ext/tcltklib ???/ruby-1.0-なんたら/ext/
2. ruby のインストール法に従い make 等をします.
3. ruby のライブラリ置場に lib/* をコピーします.
cp lib/* /usr/local/lib/ruby/
(eof)